【過去問解説#014】三相200Vは「逆転は2本入替」だけで戦える
ミリア
三相かご形誘導電動機——名前はいかついけど、学科で聞かれるのは毎回同じ3つ。逆転・始動・力率。パターンで覚えたら三相は貯金箱だよ⚡
① 回転方向を逆にするには
3本の電線のうち、どれか2本を入れ替える。
これだけ。3本とも入れ替えると元の回転に戻ってしまう(2回入替=±0)のもお約束のひっかけです。
- 2本入替 → 逆回転
- 3本入替 → 回転方向は変わらない
② 始動方法(スターデルタ始動)
モーターは起動の瞬間に大きな電流(始動電流)が流れます。それを抑えるのがスターデルタ(Y-Δ)始動。
- 始動時:スター(Y)結線でスタート → 巻線にかかる電圧が下がり、始動電流が全電圧始動の1/3になる
- 加速後:デルタ(Δ)結線に切り替えて本気運転
- 代償として始動トルクも1/3に減る(弱々しく起動する)
「電流1/3・トルクも1/3」をセットで。ちなみに小型機はそのまま入れる全電圧(じか入れ)始動でOKです。
③ 力率を良くするには
低圧進相コンデンサを、電動機と並列に接続する。
- 「並列」がキーワード(直列と書いた選択肢は誤り)
- 取付け位置は電動機に近いところ(手元開閉器の負荷側)
- 力率が改善すると、同じ仕事でも線路電流が減る→電線の損失が減る
// 第二種電気工事士 学科 頻出パターン
三相誘導電動機が回転しているとき、回転方向を逆回転させる方法として、正しいものはどれか。
- 三相電源の3本の結線をすべて入れ替える
- 三相電源の3本の結線のうち、いずれか2本を入れ替える
- スターデルタ始動器を用いて始動する
- 進相コンデンサを電動機と並列に接続する
ミリア
3本全部入れ替えは「席替えしたのに隣が同じ」状態。逆回転させたいなら2本だけ、が正解ね。
▶ 答えを見る
正解: 2番
2本入替で相順(R→S→Tの順番)が逆になり、回転磁界が逆回転→モーターも逆回転します。3はあくまで始動電流を抑える方法、4は力率改善の方法で、回転方向とは無関係です。
技能試験にもつながる話
三相200Vは技能試験の候補問題No.4にそのまま登場します(R=赤・S=白・T=黒の3線を端子台から電動機へ)。ゲームで配線してみると「3本のうち2本を入れ替えても回路としては成立する」感覚が手でわかります——だから試験でも電動機側の端子の並びは自由なんです。
ミリア
「逆転は2本・始動は1/3・コンデンサは並列」。三相の呪文はこの17文字。唱えて4点いただき⚡